次世代高速船、紀伊水道で実証実験・時速83キロは達成

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 三井造船が事業主体となって開発を進めている次世代高速船「テクノスーパーライナー(TSL)」の実証実験が26日、和歌山県沖の紀伊水道で実施された。国土交通省からの受託実験で、時速83キロメートルを出して想定していた性能を満たした。ただ、原油高による燃料費の値上がりが響き、商業利用に向けた視界は不透明なままだ。
 当初は東京―小笠原航路で就航予定だったが、運航会社の小笠原海運(東京・港)が「原油高で年間赤字額が最大20億円になる」として昨年に利用を断念し、新たな引き渡し先は見つかっていない。三井造船は建設費の約115億円を回収できず、維持費の負担も発生している。

三井造船は、船が買ってもらえなくて困るでしょう。
最終的には、国が購入することになるでしょうけど。